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通訳と翻訳について

通訳と翻訳はプロフェッショナルな仕事です。

知識が無いと訳せないこともあるので、事前に出来る限りの資料提供をお願いしたり、翻訳する場合は必ずネイティブチェック(プルーフリーディング)を入れます。

私が自分でやる場合と、他者へ依頼する場合があり、事前に英語のレベルを確認します。

そのポイントは、リスニング、スピーキング、ライティング、リーディングの4つのスキルが図れる試験資格の有無、または、5〜10年以上の実務経験者であること。個人の経験値や能力、4つのスキルがスピーキングだけなど、バランスが偏っている場合もあるので、実際に話してみたり、書いているのをみて、コミュニケーショーン能力を判断します。

通訳を依頼する場合、内容について事前の資料請求してこない人は、あまり経験がないか、適当に訳したり、省略される可能性もあります。ある程度の英語力のある方なら、その場で質問して意味を理解し、説明することもできますが、頼む側も前もって資料や情報提供ができるとスムーズですし、訳す側もとても助かります。

翻訳を依頼する場合、個人ではなく翻訳会社へ依頼する場合、量が多いと分業で訳されることがあり、使用している言葉に一貫性がない、直訳でおかしな表現になっていることがよくあります。

どう訳すかは、翻訳を実際に行う人の知識とセンスが問われる作業です。この編集のやりとりで英語の読み書きがある程度できないと、校正やチェック段階で間違いや修正箇所に気が付かず、文章によっては全く反対の意味になってしまうこともあります。

私の仕事は、小さなプロジェクトの場合、通訳、翻訳を実際にやることもありますが、大きなプロジェクトでは、それを通訳や翻訳をしている方へ依頼したり、校正、内容があっているかチェックしたり、彼らと調整する役割を担います。

「英語ができる」という何でもできるみたいな魔法の言葉で、話すのも、聞くのも、読むのも書くのも全てが出来ると思わないでください。日本人が一番苦手なのは、話すこと、書くことです。

そういった確認作業や仕事の内容と、その人の英語のコミュニケーションレベルにあった仕事のマッチングができないと、お互いにとって予想以上の無駄な労力がかかる作業になってしまうこともあります。もちろん、できる人や両言語で分かっている人が、結果的に全てを背負い込んでしまうことにもなります。

ちゃんとレベルやスキルに合わせて、仕事を頼んで、それに見合う報酬を払えば、お互いの時間も労力もかなりセーブできます。また、そういったことをお互いが頭に入れお仕事ができれば、仕事の質の向上にも繋がると思います。

バイリンガルコーディネーター=通訳ではありません。

でも、予算の少ないプロジェクトや沖縄の撮影現場では、兼務でやらざるを得ない状況も多々あります。一人が全部できると仕事を依頼する側にとっては楽ですよね。でも、一人で2、3人分の役割を担っていながら、一人分の費用で抑えられる大変さを少しご理解頂きたいです。

通訳の方は、本来なら調整や交渉はしません。調整や交渉は、コーディネーターの仕事です。通訳で頼まれたのに、交渉までお願いされて困るケースがあるとよく聞きます。スムーズなお仕事が出来るように、もっと業務についての理解が深まると幸いです。

実務経験に基づいた私なりの仕事のやり方や考え方ですが、いろんなところで質問されて説明することが多い事柄なので、参考までに。

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